【図書特殊部隊は今日も平和です】
ふと手が止まり 窓から見える外を眺める。
秋晴れの爽やかな青が目に眩しい。
こんな日は哨戒に出たら気持ち良さそうだな。
うちの班はあいにく地下か…
郁に言ったらむくれるかな と思いながら頬の筋肉が緩む。
今日の堂上班は地下書庫業務にあたっていたが、堂上は一人
事務所で会議用の資料作成を任さ
れていたのだ。
俺もやる とか言って、おっさん何処行きやがった。
かれこれ小一時間、一人で作業をしていた。
堂上ほどになれば
わざわざ聞かずとも資料作成くらいは出来る。
玄田もあえて分かっていて 堂上に任せている節もあった。
そこへ
何処からともなく鼻歌が聞こえてきた。
だんだん近づいてくるそれの 発信源は玄田のようだ。
ああそうか…
と思い出して、堂上は顔をしかめた。
こういう時の玄田は 何か良からぬ事を企んでいるか もしくはとんでもない事を思いついた時
と
今までの経験から危険を察知する。
近づいてくる鼻歌は
いつになく大きくて機嫌が良さそうだ。
どうやら最大級の「何か」を思いついたようだ。
おっさん
今度は何だよ
堂上は トントンと、まとめた束をホチキスで止めながら自然に眉間にシワが寄る。
その時 バーン! と勢いよく事務室のドアが開いた。
「おう!堂上」
その声に振り返ると、上機嫌な玄田が 破顔一笑 そこにいた。
何か思い付きましたか
と余計に話しを振るのは危険だと知っているので
それに関しては知ら
ぬ振りを決め込み あえて無視だ。
「俺に押し付けて何処遊び歩いてんですか!」
「まあそう堅い事は言うな」
すこぶる機嫌がいいので 堂上の少々怒った声も全く気にする様子も無い。
「キリのいいところまで片付けたので後は頼みます。いいですね」
そう言って 立ち上がり 捕まったら最後と思いそそくさとその場から去ろうとするが
「そう急ぐ事もないだろうが」
と呼び止められた。
まずいな・・
振り返ると にんまりと笑った いたずらっ子の顔をした玄田がそこに居た。
fin.
はてさて 玄田は何を思いついたのやら・・笑
ご想像にお任せします。
・・って 丸投げかよっ! 汗