なんだかとっても心地良い。
吹く風も 爽やかで 気持ちも何だかウキウキしている。

見渡せば 果てしの無い高原。
空も青々としていて 小鳥が気持ち良さそうに飛んでいる。

ここは何処なんだろう。
そんな疑問も全く感じ無いくらい 穏やかなひと時が過ぎている。

私と言えば 芝生に横になって 空を眺めている。

青空の中に少しだけ見える雲を見ながら
あ、あれはソフトクリームみたい とか あれはパンダみたい とか
ほんと 絵に描いたような 幸せなひととき。

隣をふと見れば・・・

えっ!?

ど、堂上教官!?

急に鼓動が早くなる。ドキドキ・・・
でも 堂上教官は 何事も無いかのように ほら あの雲は玄田三監みたいだ
とか言ってる。

そう 二人で 広い高原の芝生の上に寝転んで・・・

今日の教官は とっても優しいの。
そして いつものように頭も撫でてくれるし 笑いかけてくれる。
毎日こんな教官だったらいいのにな・・

いや それじゃ シャキッとしないよね・・
でも 今は このまま。
この幸せを味わっていたい。

じゃ あの雲は?
二人の他愛のない会話は続いている。

教官の顔が見たくて 空を見ていた顔を横に向けると 教官もこちらを見ていて・・

きゃあー
こんな至近距離で いけませんってば!!
顔が真赤になっちゃう。


「郁」
って その声が 何だか 熱っぽいんですけど・・

「教官」
って 答える私の声も なんだかいつもと違ってるし・・
これ 私の声ですか?

何だか 本当に幸せ。

教官の手が 私に伸びてくる。
そして抱き寄せられて・・

教官 何するんですか・・

キスだよ・・


えええええっっ・・



不覚にも そこで目が覚めた・・・

今のは全部 夢!?

そっか・・
そうじゃなきゃ 教官がわたしなんて相手にしないよね・・

うっ! でも残念だ。
夢とは言え せめてキスだけでもすりゃ良かったかな・・

堂上教官 素敵だった・・
優しくて・・

そんなことを考えて 顔が赤くなる。

「純粋培養乙女・茨城県産」

いたって 健全。
夢ですら 赤面し 未遂に終わる。

同じような 幸せな夢を 何度見たことだろう。
夢の中の 自分を羨ましいとさえ思ってしまう。

いつか 本当にそんな幸せな時が来るのかな・・



夢のその続きは ちゃんと現実世界でね!
郁はまだ夢の中。

恋に発展するのは もうちょっと先の事。


                                        fin

その続きは・・

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