いつも図書館にやってくる子供達の中に 郁の姿を見つけると 飛んでくる子がいる。
とっても やんちゃそうな 男の子だ。
たまに 女の子を連れ立って来る日もある。
元気があり過ぎて やって来た日は 大体が母親が周りに頭を下げて回っている。
「そんな気を使わなくてもいいんですよ」
と郁がいくら言っても 母親は遠慮がちに 頭を下げる。
「静かな図書館なのに 五月蝿くてスミマセン」と。
キッズルームは別区画で囲まれているから そんなに騒いでも問題は無い。
元気いっぱい遊んでいる方が 子供らしいから 郁としては 全然大丈夫な範疇なんだけれど。
親と そうでない者との違いなのかな・・
悲しいかな そうなんだろうなぁ
でも 思ってしまう。
私の子供は こんな元気な子がいいなーって。
そんな事を考えるのは 自分がまだ母親になる といった事はとても考えられないからなんだけど。
でも 実際 郁の母親の事を考える。
母親はやっぱり 子供の事は何においても 違った視点でしか見れないモノなんだろう。
最近は 堂上の仲介のお陰か 母親とも少しずつ和解してきてはいる。
苦手な事は やっぱり苦手だけれど・・
でも 親は やっぱり親。
他に代え難いものだ。
今はこんな感じになっちゃってるけど お母さんの事は大好きだった。
あ、今でも嫌いじゃないよ。
末っ子だからか 唯一の女の子だったからか お母さんにはいっぱい甘えたような記憶がある。
できることなら 小さな子供の頃のように お母さんにいっぱい甘えたい。
いろんな話をしたい。
好きな人が居て どんな人でね・・って
いろんな相談もしたい。
私以上に 夢見がちな母の事だから いっぱいいっぱい話しが出来ると思うんだけどな・・
そしてその次は自分が親になったら・・
ふと 思ってもないことを 思いついてしまい ひとり赤面してしまう。
いつの日か 私も母になる日がくるのかな・・
それって・・
お父さんになる人は 誰なのかな・・ やっぱりそれは大事だよね・・
だってそれは・・
余計な事まで考え始めてしまい 一人うろたえる。
お父さんって事は 私のダンナ様って事で・・
えっ!? ・・
まだ とても考えられないです・・
でも・・ 出来る事なら 願いが叶うなら・・
今はまだ言えないけど・・
でも その人との子供だったら きっと この男の子みたいに元気がいいんだろうなぁ・・と思う。
きっと彼似の 私のかけがえのない子になるんだろうな・・
そう一人妄想にふけっている目の前には 凛とした堂上の後姿があった。
いつの日か 想いが叶いますように・・
大好きなあなたへ・・
この想いが届きますように・・
fin
そうだったらいいのにな・・